『八月のうた』1

 

ほんとうに、毎日暑いですね。

先日、たまたまふたりの有名な詩人の方たちが同じ題名で詩をよまれているのを知りました。

同じタイトルで、どんな風に感じるのか。

暑い夏をどう表現されているのか。

ちょっと面白いなぁ~と思ったのでご紹介させていただきます。

まずは、女性の茨木のり子さんから。

 

    『八月のうた』           茨木のり子

 

         短い夜の ざわめきに

         一瞬ひらめいて消えた

         ゆめ

 

         カスタネットを鳴らし

         フリルの波をひるがえし

         奔放に踊っていたわたし

 

         なぜスペインの夜なんか

         まぎれこんでしまったのか.....

         花火のようにもう捉えることができない

 

         そして 豹よりも精悍に

         わたしを窒息させて 彼は

         いったい誰だったのだろう