素敵な詩です


久し振りに『詩』のご紹介です。

先日、知人の方がこんなお話をしてくださいました。『父が亡くなってから母が毎日、泣いているのよ。そんなに好きだったの?って思うくらいにね。』この詩はそんなことを連想させてくれるような気がします。


 

『不在』        茨木のり子


  肉体をうしなって

  あなたは一層 あなたになった

    純粋の原酒になって

  一層わたしを酔わしめる


  恋に肉体は不要なのかもしれない

  けれど今 恋いわたるこのなつかしさは

  肉体を通してしか

  ついに得られなかったもの


  どれほど多くのひとびとが

  潜って行ったことでしょう

  かかる矛盾の門を

  惑乱し 涙し



そのお世話になっている方からお手製のジャムをいただきました。ご自宅のお庭で採れた夏蜜柑で作って下さったもの。『また5月になったら新しいジャムが出来るわよ』お話を聞かせてもらうだけでも、とても豊かな気持ちになれます。