世知辛い


たしか、春が待ち遠しかった頃だったと思います。

私は風邪をひいたか、とにかくその日は具合がとてもよくなかったのですが仕事を休むことが出来ず電車で都内のスポーツクラブの夜のレッスンのために通勤しました。無事にレッスンが終わり気が抜けたのか、帰りの車内で気分が悪くなり立っていられなくなりました。随分と悩みましたが遅い時間だったので早く帰宅したかったこともあり電車を降りず我慢して、そのまま足元にしゃがみこんでしまいました。でも目の前に座っている方たちはみんな携帯をいじってて誰も私に気付いてはくれません。しばらくして遠くの席に座っていた方がわざわざ声をかけてくださり席を譲っていただきました。

(結局、具合は回復せず私は途中下車してしまいました)

しゃがんだ時点で誰かに席を譲って欲しいとかそんなことを考える余裕は私にはありませんでしたが、『今の日本はこんなに世知辛い世の中になってしまったのか...』そんなことを考えてしまいました。『お酒を飲みすぎて酔ってると思われてたのかもよ?』この体験談を話したらこんな風に数人の方から返ってきました。そうですよね、いつからか日本は「自己責任」という言葉が主流となりつつあるような気がしています。


満員電車のなかでも男性はあらぬ疑いをかけられないようにカバンを胸に抱き抱えて自分を守るそうです。

小さな女の子が道で泣いていても男性は近づいて声をかけられないので、少し離れた場所から警察に電話をするとか...。

ほんとうにこのままでいいのかなぁ。一部の大人のせいでみんながこうなってしまってる。私たち日本人は一体どこへ行くのでしょうか。なんだか大事なものを置いてきてしまったように思えてならない今日この頃です。