『秋は一夜に』


今日から九月ですね。今年が猛暑だったことをすっかり忘れてしまうくらい最近はもうすっかり秋の気配になりました。こんな詩をご紹介します。


『秋は一夜に』           金子みすゞ



秋は一夜にやってくる。

二百十日に風がき、
二百二十日に雨が降り、
あけのあけにあがったら、
そのにこっそりやって来る。

で港へあがるのか、
羽でお空をけるのか、
地からむくむくき出すか、
それはにもわからない、
けれども今朝はもう来てる。

どこにいるのか、わからない、
けれど、どこかに、もう来てる。