内部を固めること

 

先日のマヤ暦に、『友人と協力することで困難を突破する。焦らず内部を固めることで展開が変わる/越川宗亮著署より』とありました。

たしかに表面上はとてもいい感じになっていても、実は内情は大変なことになっていたなんてことはあとでそのかたちが壊れたときによくあります。見かけを気にしてばかりで大事なことを忘れているとそんなピンチも訪れるのかも.....。分かち合う関係を築きながら問題を解決していく。そんなことを考えていたらこちらの詩を思い出しました。親しき中にも礼儀ありですね。

 

『内部からくさる桃』  茨木のり子

 

 

単調なくらしに耐えること

雨だれのように単調な.....

 

恋人どうしのキスを

こころして成熟させること

一生賭けても食べ飽きない

おいしい南の果実のように

 

禿鷹の闘争心を

見えないものに挑むこと

つねにつねにしりもちをつきながら

 

ひとびとは

怒りの火薬を湿らせてはならない

まことに自己の名において立つ日のために

 

ひとびとは盗まなければならない

恒星と恒星の間に光る友情の秘伝を

 

ひとびとは思索しなければならない

山師のように執拗に

<埋没されてあるもの>を

ひとりにだけふさわしく用意された

<生の意味>を

 

それらはたぶん

おそろしいものを含んでいるだろう

酩酊の銃を取るよりはるかに!

 

耐えきれず人は攫む

贋金をつかむように

むなしく流通するものを攫む

 

内部からいつもくさる桃 平和

 

日々に失格し

日々に脱落する悪たれによって

世界は

破壊の夢にさらされてやまない